2021年 01月 10日
Summer Night
サマー・ナイト/Summer Night
■作 詞 アル・デュビン/Al Dubin
■作 曲 ハリー・ウォーレン/Harry Warren
■発 表 1936年
1936年に封切られたコメディ・タッチのミュージカル映画「Sing Me a Love Song」(レイ・エンライト監督)のテーマ曲。
著名なコンポーザー・チームのひとつである、アル・デュビンとハリー・ウォーレンのふたりによって書かれた。
ウォーレンの作品の中ではいささか認知度が低いようだが、彼の代表作のひとつと言ってもいい佳曲である。
劇中では、主役のジェームス・メルトン演じるジェリー・ヘインズが、パトリシア・エリス演じるジーンにプロポーズする場面で歌われている。
発表された当初はエイブ・ライマン楽団が、のちにはハル・マッキンタイア楽団などが録音しているが、マイルス・デイヴィスが1963年に行った「セヴン・ステップス・トゥ・ヘヴン」のセッションで取り上げられたことによって有名になった。このセッションで録音されたトラックは、マイルス・デイヴィスとギル・エヴァンスが1964年に発表したアルバム「Quiet Nights」に収録されている。
ハード・バップ期以降カヴァーされることが増える傾向にあり、ジョー・パスやフィル・ウッズなども録音している。
キース・ジャレットはマイルスの追悼盤として発表したアルバム「バイ・バイ・ブラックバード」(1991年)で取り上げている。
チック・コリアはアルバム「Trio Music Live in Europe」(1986年)で、リッチー・バイラークはアルバム「Summer Night」(2008年)で、それぞれジャズ・ワルツとして演奏しており、これらに収録されたヴァージョンは、オリジナルの美しくリリカルな雰囲気をいっそう際立たせたものとなっている。
【歌 詞】
【大 意】
夏の夜、満天の星
君は千もの夜空の星とともに僕を見つめる
僕が崇拝する千の魅力を見るのに
なぜ僕には目が二つしかないのだろう
夏の夜には
日が暮れたら彼女の部屋の窓から入り込む権利がある
消えかかるキャンドルの明かりを受けて
彼女はすべての思いを君に伝える
夏の夜よ、お前がどんなに羨ましいか